Claude Code / Codex × Remotion / HyperFrames

AI動画制作の教科書

「一応作れた」から、SNSへ投稿できる一本へ。使い道、制作フロー、道具の選び方、品質を上げる指示、確認方法までを順番に学びます。

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Introduction

最初に知っておきたいこと

AIエージェントへ一言伝えるだけでも動画は作れます。ただし、「ファイルができた」と「人に見せられる」は別の段階です。

試作

まず動くものを出す

画面、字幕、音、動きが一通り入り、最後まで再生できる状態。

公開品質

目的に合わせて磨く

冒頭、実物素材、文字、音、事実確認、権利を確認し、SNSで見ても意味が通る状態。

この教材のゴールは、最初からプロの映像制作者になることではありません。動画制作の全体像を持ち、試作を見て「次にどこを直すか」を判断できる状態になることです。
Chapter 1

この方法は、何に使える?

公式のテンプレートや制作ワークフローでは、商品紹介、SNS動画、字幕つき切り抜き、データ動画、音声の可視化、画像と音声から作る物語などが代表例として挙げられています。

最初におすすめ

商品・サービスPR/CM

商品写真、アプリ画面、機能、価格、申込導線を15〜30秒に整理。実物を見せやすく、目的も絞りやすい。

始めやすさ ◎
最初におすすめ

ノウハウ・雑学ショート

「3つのコツ」「1分で分かる用語」など。原稿、図、出典、ナレーションを型にして継続しやすい。

始めやすさ ◎
最初におすすめ

イベント・講座告知

参加後にできること、日時、対象、申込導線を短く見せる。MIRAICHIの告知動画もこの型。

始めやすさ ◎
一段発展

画像で見せる短い物語

生成画像3〜5枚をパン・ズームし、字幕、ナレーション、音楽で20〜45秒の物語へ。人物と世界観の一貫性が鍵。

始めやすさ ○
一段発展

YouTube・セミナー切り抜き

文字起こしから見どころを選び、縦型へ再構成。字幕、見出し、話者名、補足カードを加える。

始めやすさ ○
一段発展

データ・レポート動画

ランキング、グラフ、進捗、数字の変化を動画化。データ差し替えで定期レポートにも使える。

始めやすさ ○
応用

ポッドキャスト・音声可視化

波形、引用字幕、話者名、写真を組み合わせたオーディオグラムや短い紹介動画。

始めやすさ ○
応用

音楽・歌詞・MV

ビートに合わせた画像切り替え、歌詞、波形、モーショングラフィックス。音源の利用権を確認する。

始めやすさ △
応用

3D・プロダクト演出

スマホやカードを立体的に見せる、カメラが回り込む、仕組みを空間で説明する。目的を決めて使う。

始めやすさ △
最初の一本には、商品PR・ノウハウ/雑学・イベント告知がおすすめです。画像物語は、動画生成から始めず「静止画3〜5枚+カメラ移動+字幕+音声」にすると完成しやすくなります。
YouTubeやセミナーの切り抜きは、技術的に作れることと公開してよいことが別です。元動画の利用許諾、発言の文脈、顔・声・資料の権利を確認します。

根拠:Remotion公式TemplatesのPrompt to Video、TikTok captions、Audiogram、Music Visualization、3D、Overlay等/HyperFrames公式のproduct launch、social video、data visualization、talking-head recut等。

Chapter 2

動画制作は、企画から投稿まで7工程

RemotionやHyperFramesは重要ですが、担当するのは全工程の一部です。先に全体地図を持つと、道具の便利さが理解できます。

01目的誰に何を感じ、何をしてほしい?
02台本何秒で何を見せ、何を言う?
03素材写真、動画、画面、音、ロゴ、数字
04画面設計色、書体、余白、順番、動き
05組み立て字幕、映像、音声、BGMを配置
06確認スマホ、音量、事実、権利を確認
07投稿・学習反応を次の一本へ戻す
Remotion/HyperFramesは主に「05 組み立て」と「06 確認・書き出し」を担います。Claude Code/Codexは、1〜7を一緒に考え、コードやファイルを作り、修正を実行する伴走役です。
Chapter 3

AIエージェントと、2つの動画制作基盤

名前役割たとえるなら
Claude Code / Codex企画、素材整理、コード作成、実行、確認、修正を進めるAIエージェント制作を一緒に進める担当者
RemotionReact/TypeScriptで、画面・音・時間を動画として組み立て、レンダリングする基盤React製の編集・書き出し工房
HyperFramesHTML/CSS/JavaScriptとseek可能なアニメーションを、MP4へレンダリングする基盤HTML製の編集・書き出し工房
Chapter 4

RemotionとHyperFramesの違い

どちらも、ブラウザで表現できる画面や素材をフレーム単位で動画へ書き出します。違いの中心は、動画を組み立てる言語と制作環境です。

比較軸RemotionHyperFrames
動画の組み方Reactコンポーネント+TypeScriptHTML+CSS+JavaScript+seek可能なアニメーション
得意な入口React開発、部品化、propsやデータ差し替え、動画生成アプリAIエージェントとのHTML編集、短い告知・説明、Web表現の動画化
プレビューRemotion Studioでcompositionを確認ブラウザプレビュー、Studio、Playerで確認
3DReact Three Fiber等と組み合わせられるThree.js等のframe adapterを使える
量産props、データ、サーバー、Lambda等で強いvariables、テンプレート、CLI、CI、Lambda等で可能
初学者の読み方Reactの部品構造を理解すると強いHTMLの構造と見た目を追いやすい
無料利用個人・一定規模以下等は無料条件。組織規模により会社ライセンスを確認セルフホストのCLI・runtime・adapterはオープンソースで無償。任意のマネージドクラウドは別
最初に選ぶ目安Reactで育てたい、既存アプリやデータと深くつなぎたいAIと画面を直しながら、まず一本完成させたい
この1時間はHyperFramesを使います。品質がRemotionより高いからではなく、HTMLを見ながら「試作 → 確認 → 修正」を体験しやすいためです。
Chapter 5

「おしゃれに」だけでは、品質は上がらない

高品質化の鍵は、形容詞を増やすことではなく、AIが判断できる材料を渡すことです。

伝える設計

目的・相手・一番伝えること・実物

何のための動画か、誰が見るか、何を一つ持ち帰るか、何を証拠として見せるか。

見た目の設計

参考・色・書体・余白・動き・音・制約

参考動画は「文字の出方」「余白感」など、真似したい理由まで具体化する。

プロンプト1|実装前に動画企画を固める
15〜20秒のSNS向け動画を作ります。

まだ実装せず、最初に動画企画を整理してください。

【目的】
見た人に最後にしてほしい行動:

【相手と場面】
誰が、どんな時に見る動画か:

【一番伝えること】
この動画を一文で言うと:

【見せる実物】
画面録画、写真、完成画面、数字、ロゴなど:

【見た目の方向】
参考にしたい動画、色、書体、余白、雰囲気:

【動きと音】
ゆっくり/キビキビ、字幕、ナレーション、BGM:

【制約】
尺、縦横比、投稿先、必ず入れる情報、避けたいこと:

まず次を作ってください。
1. 視聴者に伝える一つのメッセージ
2. 秒数ごとの構成
3. 必要素材の一覧
4. 品質確認項目
5. 不明点と、制作側で仮定すること

確認できるまで動画の実装と書き出しは始めないでください。
Chapter 6

ハンズオン|HyperFramesで最初の一本を作る

最初の完成条件は「冒頭3秒で意味が分かり、最後に次の行動が一つある15〜20秒動画」です。

  1. プロンプト1を使い、動画企画を固める。
  2. 使ってよい写真・画面・ロゴ・音声を一つのフォルダへ置く。
  3. プロンプト2を使い、HyperFramesで画面、字幕、音、動きを組む。
  4. 代表フレームを見て、「文字・素材・動き」のうち一番弱い一項目を直す。
  5. MP4を書き出し、スマホで確認する。
プロンプト2|決めた企画からデモ動画を作る
HyperFramesを使って、プロンプト1で確認した動画企画に沿った15〜20秒のデモ動画を作ってください。

制作順:
1. 企画内容をBRIEFとして保存する
2. 素材の有無と利用条件を確認する
3. 秒数ごとの画面構成を作る
4. 字幕、ナレーション、BGM、アニメーションを組む
5. 代表フレームを確認する
6. 文字切れ、コントラスト、音量、尺を検査する
7. MP4を書き出す

品質条件:
- 冒頭3秒でテーマが分かる
- 1画面1メッセージ
- スマホで字幕が読める
- 実物素材または具体的な価値が見える
- 音なしでも意味が通る
- 日時、価格、URL、固有名詞は元資料と照合する
- 未確認の実績や効果を足さない
- 元素材を上書きしない

判断が必要な場合は、採用した案と理由を制作記録へ残してください。
Chapter 7

投稿前の6問

プロンプト3|完成動画を一項目ずつ改善する
完成した動画を、作り直す前に診断してください。

次の順で確認します。
1. 冒頭3秒の分かりやすさ
2. 文字量、文字サイズ、表示時間
3. 実物素材と具体性
4. 場面ごとの情報の優先順位
5. 動きが伝達を助けているか
6. ナレーション、BGM、効果音のバランス
7. 日時、URL、固有名詞、権利

出力:
- 最も良い点
- 最も弱い一項目
- その一項目だけを直す修正案
- 修正前後で確認する代表フレーム
- 再書き出し後の確認項目

一度に全部を変更せず、最も効果の大きい一項目から直してください。
高品質化は「派手なエフェクトを追加すること」ではありません。試作を見て、最も弱い一項目を直し、次の一本にも使える判断を残すことです。
Chapter 8

用途が決まった後に使う、応用プロンプト

ここからは共通の制作手順ではありません。「画像で物語を作る」「元動画を切り抜く」と用途が決まった時だけ使います。

応用A|画像で短い物語を企画する
縦型9:16、30秒以内の短い物語動画を企画してください。

条件:
- 生成画像は3〜5枚
- 同じ主人公、服、色、世界観を保つ
- 画像を高速で切り替えず、パン・ズーム・奥行きで見せる
- 冒頭3秒で状況が分かる
- 中盤で一つだけ変化が起きる
- 最後に余韻または小さな結論を置く
- 字幕だけでも意味が通る
- ナレーションとBGMの役割を分ける

まず実装せず、
1. 一文の物語
2. 5カット以内の絵コンテ
3. 各画像の生成指示
4. ナレーション原稿
5. 画像の一貫性を確認する項目
を出してください。
応用B|YouTube/セミナー切り抜きの計画
この元動画から、30〜60秒の縦型切り抜き候補を作ります。

まだ編集せず、最初に次を確認してください。
1. 元動画の長さ、解像度、音声
2. 文字起こしの有無
3. 発言が単独でも誤解されない候補
4. 冒頭3秒に置ける問いまたは結論
5. 前後の文脈を残す必要がある箇所
6. 固有名詞、数字、字幕の要確認箇所
7. 顔、声、資料、BGMの公開許諾

候補ごとに、
- 開始時刻と終了時刻
- 一文のテーマ
- 冒頭字幕
- 残すべき文脈
- 追加する図・見出し
- 公開前の確認事項
を表で出してください。

元動画は変更・上書きせず、候補確認後に短いプレビューから作ってください。
References

確認した公式情報

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